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2017年2月2日
イギリス系不動産サービス大手ナイトフランクが発表した「技術関連企業の起業コストランキング」。
世界27都市を対象に調査を行い、技術関連企業が集積する地区の600平方フィート(約55.7平方メートル)当たりのオフィス賃料を比較したもの。
技術関連企業の発展は社外への影響も大きく、世界中が注目する産業分野とひとつだ。その発展には、起業に伴うコストも大きく関わってくる。対象エリアのオフィス賃料を比較した今回のランキングでは、イギリスとアメリカの都市が1~3位を占めた。そんな中、シンガポールの科学技術パーク「ワンノース」が10位にランクインした。オフィスの年間賃料は、600平方フィート当たり3万9,088米ドル(約399万円)、共同ワーキングスペースのオフィスでは2万3,105米ドルで、通常のオフィスに比べてコストを40%も低減できるという。ナイトフランク・シンガポールの幹部、カルビン・ヨー氏は「シンガポールで技術関連企業が急増した2年前は、中心業務地区(CRD)にオフィスを構える企業が多かったが、今ではそうした傾向は見られなくなった」と説明している。
順位 | 都市名 | 調査対象地区 |
---|---|---|
1 | ロンドン | ショアディッチ |
2 | ニューヨーク | ブルックリン |
3 | サンフランシスコ | ミッド-マーケット |
4 | パリ | 第1、2、9地区 |
5 | ボストン | シーポート地区 |
6 | ダブリン | ドックランズ |
7 | ロサンゼルス | プラヤ・ビスタ |
8 | 香港 | サイバーポート、薄扶林 |
9 | 北京 | 中関村 |
10 | シンガポール | ワンノース |