
2017年1月31日
アメリカの資産管理サービス「ウォレットハブ」が発表した、「2016年州経済ランキング」。
「ハイテク産業の割合」、「1人当たりのベンチャー投資額」、「科学者やエンジニアの就業率」、「起業家の割合」をもとに総合的に評価し、順位付けしたもの。
経済大国アメリカでは、絶えず新しい産業が生まれている。それには、至る所で“発展の途”が開かれていることが、少なからず影響している。起業熱が高まり続けるなか、今どのエリアの可能性・多様性が加速しているか。州経済を評価したランキングから、「産学連携」や法規制、エコシステム(生態系)、コスト、市場など、各州の特性が見えてくる。
1位には、MITやハーバード大学発の起業家が増え、ロボット産業にも注目が集まるマサチューセッツ州が選ばれた。ハイテク産業が集積する環状線「ルート128」も、活気を取り戻しつつある。
このほか、特に個性的なのが5位のコロラド州だ。大麻の合法化により、「大麻スタートアップ」が誕生。各地から起業家志望が集まり、“イノベーション・ハブ”に成長した。また、航空宇宙開発企業が数多く拠点を置くメリーランド州が7位に選ばれた。近年は、スポーツ用品メーカー「アンダーアーマー」も知名度を高めている。
起業においては、内容と同等もしくはそれ以上に、「どこで」という要素が非常に重要になる。世界中が“第2のシリコンバレー”を目指すなか、多彩な特性を持つアメリカの州から、自国のシリコンバレーを超える地域は出てくるだろうか。
順位 | 名前 |
---|---|
1位 | マサチューセッツ州 |
2位 | カリフォルニア州 |
3位 | ワシントン州 |
4位 | ユタ州 |
5位 | コロラド州 |
6位 | ニューハンプシャー州 |
7位 | メリーランド州 |
8位 | コネチカット州 |
9位 | ミシガン州 |
10位 | ワシントンDC |
全米で最もイノベーションに適した州は?/Forbes Japan