ドイツのエンジニアであるオイゲン・ロッコ氏が開発して、2016年10月にリリースされた分散型ソーシャルネットワークです。
TwitterやFacebookはひとつの企業が運営管理している集中型のソーシャルネットワークで、ユーザーはひとつインスタンスにアクセスすることになります。もしも、運営会社が運用を辞めてしまった場合は利用できなくなってしまいます。
それに対してMastodon(マストドン)は誰でもサーバーにインスタンスを立ち上げることができてそれぞれインスタンスが緩く繋がって大きなネットワークを作っています。
ユーザーはインスタンスごとにユーザー登録をしてインスタンスが運用されなくなっても他のインスタンスを利用することができます。
2017年6月現在で200のインスタンスが作られています。ビジネスや音楽、アート、スポーツなどの多種多様なインスタンスがあります。
Mastodon(マストドン)のインスタンスは様々な会社や団体、個人で運用されており、個々で特徴を持っていて同じような趣味を持った人たちが集まっています。
Twitterなどではつぶやきやタグから自分の興味のある情報を探して情報発信している人のフォローをしますが、Mastodon(マストドン)はインスタンスに参加するだけで同じ趣味の人たちと繋がることができるというのが大きな特徴です。
Twitterのつぶやき(ツイート)にあたるものをMastodon(マストドン)とは?では「トゥート」と呼びます。最大500文字までトゥートすることができるようになっています。
Twitterでは200文字なので2.5倍もの文字数になるので文字数制限が緩く、とても自由な内容トゥートができます。
インスタンスに参加するためにはそれぞれごとにユーザー登録が必要なりますが、登録するときはメインのメールアドレスを使用しない方が安全でしょう。
現在、アカウントの削除機能が存在しないため不要になったときにアカウント削除することができず情報がインスタンスに残ったままになってしまうためです。
Mastodon(マストドン)でトゥートした内容はGoogleにインデックスされるので、Googleで検索することができます。
日本最大級のインスタンスである「https://mstdn.jp/」で確認したところ、Googleno検索結果に表示されることが確認できます。
ユーザー登録をして利用することになるので会員制サイトとしてオープンではないと思ってしまいますが 実際にはクローリングされて検索できます。
生涯残ってしまうので、うかつにおかしなトゥートをしないように気を付けましょう。
Mastodon(マストドン)はオープンソースで公開されており、AGPLライセンスとなっています。
商用利用可能で改変することもできますが、改変したプログラムを公開しなければいけません。
pixivやドワンゴもマストドンを改変して利用しておりGitHub上でソースコードを公開しています。
さくらインターネットでマストドンのインスタンス立ち上げツールの提供をしていますので、インストールなどが面倒や初心者の方はさくらインターネットでインスタンスの立ち上げをするというのも選択肢のひとつになるかと思います。
「Pawoo」はPixivによって2017年4月14日に開設された日本語向けインスタンス。Mastodon(マストドン)のアプリの「Pawoo」はiPhone、Androidでリリースされています。Mastodon(マストドン)の公式アプリではなくPixivが運営しているインスタンス『Pawoo』のアプリとなります。
まずは興味のあるインスタンスを選んで、アカウント登録をして早速マストドンを利用してみましょう。